ひょうたんの形は千差万別。しかし、美術的価値を語るには形の様子を示す言葉がなく不便だ。そこで筆者が独自に形から見たひょうたんの分類をしてみた。なお、著者は生物学者ではないゆえ、生物学的専門用語は極力使用しない。生物学者の方はお怒りにならないようにしましょう。
タイプⅠ
口の突起がないもの。極端に左右不対称のもの。その他分類不能のもの。ちなみにほとんどの千成ひょうたんは口の突起がない。このタイプを人様で例えることは禁止されている。(↓)
タイプⅡ
上半身が下半身より大きいもの。あたまでっかち。(↓)
タイプⅢ
上半身が下半身より極端に小さく、上下バランスの悪いもの。アルコールランプ。(↓)
タイプⅣ
くびれのない形。ズンドウ形。(↓)
タイプⅤ
上半身が下半身よりやや小さく均整がとれているもの。かつ、上半身の最大周囲径が上半身の真ん中付近にあるもの。ぽっちゃり美人型。(↓)
タイプⅥ
上半身が下半身よりやや小さく均整がとれているもの。かつ、上半身の最大周囲径が上半身の真ん中より上にあるもの。西洋美人型。(↓)
みんなで仲良く記念撮影
各タイプの中で全長15 cm未満をA、全長15 cm以上をBとする。タイプが上がるほど美術的価値が高い。ちなみに千成ひょうたんのほとんどは口の突起に乏しくタイプⅠだが、まれにタイプⅤAを見かける。千成ひょうたんは小粒でもピリリときれいだ。口元のゆがみもピカソ風のものはタイプⅠ、おちょぼ口程度はタイプⅡ~Ⅵの範囲となる。今日から目にする大ひょうたん、千成ひょうたんをこのK―分類してみよう。なお、ひょうたん各部やタイプを示すのに擬人的表見が多くなってしまうが、今後の課題だ。ひょうたん美術学が進歩、成熟したのち最適な専門用語が出現すると思われる。
K分類表